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元俳優の押尾学被告が、合成麻薬のMDMAをいっしょに使った女性に、適切な救命措置を取らずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪などに問われた裁判員裁判で、東京地方裁判所は押尾被告に懲役2年6ヶ月の実刑判決を言い渡しました。

元俳優の押尾学被告（32歳）は、去年8月、東京·六本木のマンションで、合成麻薬のMDMAを一緒に使った飲食店従業員の田中香織さん（当時30歳）の容体が急変したのに、適切な救命措置を取らずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の罪などに問われています。

今月3日に始まった裁判で、押尾被告は、保護責任者遺棄致死の罪について無罪を主張し、法廷では押尾被告とかつて交際していた女性や直後に現場に駆け付けた知人らが次々に証言しました。

検察側の証人の医師が「90％近くの可能性で命を救えた」と証言する一方で、弁護側の証人の医師は「命を救える可能性は10％から40％程度しかなかった」と証言し、専門家の意見は大きく分かれました。

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