8月1日と2日、TBSでスペシャルドラマ「レッドクロス〜女たちの赤紙〜」が放送された。戦争がテーマの日本のドラマは往々にして日本の「戦争の被害者」としての側面を強調し、戦争中の家族の愛や男女の愛で涙を誘う作品が多いが、同ドラマはこうした枠組みを取っ払った作品と言える。
「レッドクロス〜女たちの赤紙〜」は第二次世界大戦が舞台。松島奈々子主演で、多くのシーンが実際に中国で撮影された。主人公の天野希代は赤紙を受け、国のために戦地に赴き、従軍看護婦として働くが、戦争で夫を亡くし、息子とも生き別れになってしまう。戦争末期、希代の働く病院は中国の軍隊に編入され、希代は中国の軍隊と共に中国中を渡り歩き、けが人を救う。希代は、「中国人の命も日本人と同じだけ尊い」「中国人であろうと日本人であろうと、命を差別してはならない」など、正義感あふれるセリフを口にする。また、中国人が日本人の子供を救ったり、逆に日本の子供が中国で日本人に売り飛ばされるといったシーンもあった。
このドラマについてSNS上で数人の日本人に取材したところ、「安倍政権が新安保法案の採決を急ぐ中、戦争を反省する内容がある程度含まれ、中日の国民間の心の交流を描写するこうしたドラマが放送されたことは、現実的な意義がある」などの意見が寄せられた。一方、「このドラマは明確に戦争を反省しているわけではない」との意見もあった。
当然ながら、日本の右翼勢力は同ドラマに対し、「日本人を卑下し、中国人を美化する内容」との評価を寄せている。
世界反ファシズム戦争勝利70周年の今年、日本のテレビ局が8月に放送を予定している戦争特番の数は例年よりも多い。NHKは8月2日から16日にかけ、戦後70年特別番組を放送する。捕虜となった日本兵、広島・長崎への原爆投下などがその主な内容だ。日本テレビは4日に特別番組を放送、元特攻隊へのインタビューなどの内容が含まれる。8月中旬に放送されるテレビ朝日の戦後70年ドラマスペシャル「妻と飛んだ特攻兵」は、注目を集めている。堀北真希主演で、戦争中の特攻隊員の愛情を描く作品だ。
全体的に見て、日本のテレビで8月に放送される特番は、「戦争における日本の犠牲」と「戦争中の愛」を描くものが主であり、「レッドクロス」のように中国侵略戦争を描く作品は少ない。
「レッドクロス〜女たちの赤紙〜」
天野希代(あまのきよ)
演 - 松嶋菜々子(幼少期:原涼子、女学生時代:高田里穂)
中川亘(なかがわわたる)
演 - 西島秀俊
中川博人(なかがわひろと)
演 - 工藤阿須加(幼少期:高村佳偉人、少年期:中村瑠輝人)
天野大祐(あまのだいすけ)
演 - 山崎努
天野絹江(あまのきぬえ)
演 - 浅茅陽子
中川光(なかがわひかる)
演 - 赤井英和
中川香織(なかがわかおり)
演 - 渡辺真起子
馬渕ハル(まぶちはる)
演 - 高梨臨
村本多美(むらもとたみ)
演 - 柴本幸
高木志津(たかぎしづ)
演 - 中島ひろ子
蔵原基介(くらはしきすけ)
演 - 橋本さとし
大竹英世(おおたけひでよ)
演 - 笑福亭鶴瓶
王江明(ワンジャンミン)
演 - 小松拓也(中国共産党幹部役)
こんな時代が本当にあったなんて!!と、本当に考えさせられる壮大なドラマでした。
戦争はいけない…を忘れずいつまでも受け継がれなければいけない作品のひとつだと思いました!!
さな/女性 (25)
5歳と12歳の子供と一緒に見ました。
子供たちにはなかなか日常では想像できない、そしてドラマとしては難しいかなと思いましたが、すごく真剣に見ていました。
私も引き込まれて見ていましたが、それは子供達も同じだったようです。
戦争とはどういうものか、なかなか言葉では伝えても伝わりにくいですが、このドラマを通じて、子供達に少しでも考えてもらえたらと思いました。
私も戦争を知らない世代です。いろいろ考えさせられました。メロン/女性 (42)
ほんの一部の欲深い人達の判断に寄って、多くの弱者が犠牲となる戦争が起きるのだと私は思っています。
正しい判断が揺るがされ、先導者に洗脳される人達が増え、恐れから声を上げる勇気が失わされる。
でも希代は違った。赤十字の精神とじっちゃんの言葉を胸に、勇気を持って上官に立ち向かった。正しいと信じる事を曲げずに貫いた。
歴史物大好き/女性 (50)
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