《相棒》
あいぼう
朝日电视台自2002年起播出的电视连续剧,由水谷丰主演。至今该系列已有16季,第16季正在播出中。各season开播年及平均收视率↓
收视率方面,S9(前期)获2010年榜第一、S13(后期)和S14(前期)分别包揽2015年榜二三位,以及S7到S15全系列平均收视率在年榜TOP10以内。
連続ドラマ『相棒』がスタートしたのが2002年、ここまで存在感のあるドラマに成長すると誰が想像したでしょう。刑事ドラマのひとつのスタイルを確立した『相棒』が今もなお人気ドラマである理由は、こんなところにあるようです。
连续剧《相棒》自2002年开播,谁都不曾设想《相棒》会成为现在这样一部极具存在感的电视剧。《相棒》在刑警电视剧中树立了自己的独特风格并且始终保持高人气的应该是因为以下几点。
1、個性あふれる脚本家たちの競演
1、富有个性的编剧的竞技
櫻井武晴、輿水泰弘、戸田山雅司、古沢良太、太田愛、真野勝成……相棒を描いてきたのは、実力ある脚本家たち。組織の内部犯行を洗い出す社会派物語だったり、詩人や映画監督、作家など登場人物の芸術観がそのまま作品の風味 となったり、どの作品も鮮明に記憶に残っています。
樱井武晴、舆水泰弘、户田山雅司、古泽良太、太田爱、真野胜成……编写《相棒》的都是些实力编剧。有查出组织内部隐藏的犯罪行为的社会派故事、有诗人、导演、作家等出场人物的艺术观直接构成作品本身独特风格的故事,不管是哪部作品都令人记忆犹新。
複数の脚本家の視点がその世界を深化させ、歴史を築いてきた『相棒』。いくつもの物語のなかに、誰もが価値ある1作を見つけることができるのです。
通过多位编剧的视角来深化这个世界,构筑起历史的《相棒》,在这些故事中,谁都能发现对自己有价值的一个。
2、輝きを失わない過去の作品
2、以前的作品依旧魅力无穷
再放送が多い『相棒』。機密漏洩、裁判官制度、死刑制度、ウイルステロ、劇場型犯罪、その時代に果敢に挑んだ作品に、改めて心を突き動かされることに気づきます。「この作品は……」と語りたくなる作品が多いことも、相棒ならではの強みです。
《相棒》被重播多次。机密泄露、裁判官制度、死刑制度、病毒恐怖事件、剧场型犯罪,从这些敢于挑战时代的作品中,能够感受到激情被重新唤醒。“这部作品是(虚构的,和真实事件无关)”的作品有很多,这也是《相棒》才有的优势。
3、無名の俳優から大物俳優まで同じ土俵 で演じる
3、无名演员和大牌演员同台演出
大杉蓮、蟹江敬三、大滝秀治、夏八木勲、岩下志麻、岸恵子、長山藍子、中村嘉葎雄など、銀幕の大スターや名脇役 の大御所 と言われる俳優たちがゲストとして登場し、奥深い演技で魅せてくれるのも『相棒』の醍醐味 。
大杉莲、蟹江敬三、大泷秀治、夏八木勋、岩下志麻、岸惠子、长山蓝子、中村嘉葎雄等可以说是银幕上的大明星和擅长演配角的泰斗们作为客串演员出场,被精湛的演技所吸引也是《相棒》的一大妙趣。
一方、テレビドラマでは、それほど見たことのない、言わば無名の俳優の新鮮な演技に出合えるのも『相棒』。貧困ジャーナリズム大賞を受賞した”ボーダーライン”(season 9)では、派手 さはないものの山本浩司の演技に空虚な現実を痛感、絶望を見る彼の言葉に胸が締め付けられました。
另外,在《相棒》中,可以看到电视剧中很少看到的不知名演员新鲜的演技。《相棒》第九季中“分界线”这一集获得了“贫困报道大赏”(旨在使人们对于社会上存在的贫困问题有正确的理解而设立的奖项),其中山本浩司的演技并不花哨,却令人深切地感受到现实的空虚,他陷入绝望时的话语也紧紧牵动着观众的心。
視聴者にとっては、知名度は高くないものの実力ある俳優を知ることになる。往年のスターの見たことのない演技に驚く。そんな副産物を生むことも『相棒』の魅力です。
对于观众来说,他们知道了这些知名度不高但具有实力的演员,这些演员不同于以往明星的演技,非常令人吃惊。能连带出这样的效果也是《相棒》的魅力。
4、成熟した視聴者との信頼関係
4、和成熟的观众之间的信赖关系
スター俳優がゲスト出演しないことが、視聴を敬遠させる要因にならない。それを可能にしているのは、『相棒』と視聴者の間に信頼関係が成立しているから。
即使没有明星演员客串出演,也不会使收视下降。这可能是因为《相棒》和观众之间建立起来的信赖关系。
2013年、『相棒』公式ホームページにて、全ストーリーを対象に人気投票が行われましたが、それ以前に、個人でランキングをつくるファンはいましたし、ファン同士の意見や情報交換も積極的、相棒ファンはとても熱心です。
2013年,《相棒》的官方网站上,进行了以所有故事为对象的人气投票,不过在这以前也有自己制作排行榜的粉丝,粉丝们之间也会积极地交换意见和信息,相棒粉丝都非常的热情。
しかし彼らは手放しでほめることはありません。残念だった点もしっかり発信ています。そんなファンの存在が相棒を支えています。
但是他们并不是一味的表扬,对于不尽人意的地方也会明确地说出来,这样的粉丝一直支持着《相棒》。
5、フツーだけど味があるレギュラー陣
5、虽然普通但很有特色的常规演员阵容
捜査一課の伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)、組織犯罪対策五課の角田六郎(山西惇)、刑事部参事官の中園照生(小野了)、刑事部長の中村完爾(片桐竜次)など、ユーモラスで人間的な彼らの存在も相棒の人気の秘密。しかし、巨悪を相手にするときは一変、勇気を持って正義を貫く姿勢には感動があります。
搜查一课的伊丹宪一(川原和久饰演)和芹泽庆二(山中崇史饰演)、组织犯罪对策五课的角田六郎(山西惇饰演)、刑事部参事官中园照生(小野了饰演)、刑事部长の中村完尔(片桐龙次饰演)等人物形象,富有幽默感、充满人情味,其存在也是《相棒》具有人气的秘密。而当面临巨大的恶势力时,他们充满勇气和贯彻正义的姿态令人感动。
6、進化し強化される杉下右京“らしさ”
6、进化着并被强化了的杉下右京“风格”
season16ともなれば「飽きた」「マンネリだ」の声も聞こえてきそうですが、杉下右京をじっくり観察すると、まだまだ新しい右京さんが存在することに気づきます。
到了第16季,虽然也有人说“已经看腻了”“又是老一套”,但是如果仔细观察杉下右京的话,依然可以发现新右京的存在。
seasonを重ねるごとに杉下右京が“らしさ”を増していると言えます。相手の話をどんな風に聞くのか?事件に関わる子どもたちにどんな姿勢で接するのか?杉下右京は人間的な魅力を広げています。
可以说每新出一季,杉下右京的人物形象就越来越突出。如何倾听别人的话?如何接触事件相关的孩子们?杉下右京的人格魅力不断散发出来。
それを支えるのが、杉下右京を演じる水谷豊の演技力。声の大きさ、質、高さ、スピード、机上に置かれた手の動きなど、そんな細部にも、杉下右京の魂が見えるのです。
而支撑这些的是杉下右京的饰演者水谷丰的演技。声音的大小、音色、高低、速度、手放在桌上的动作等,这些细节部分能看出杉下右京的灵魂。
(1)杉下右京は完璧ではない
(1)杉下右京不是完美的
杉下右京は完全無欠 という印象ですが、実は自分に不足しているところ、自分が得意としていないところを謙虚に心得ています。だからこそ「相棒」を必要とするのです。
虽然杉下右京给人感觉是完美无缺的,但实际上他自己也有不足的地方、不擅长的事,需要虚心接受,所以“搭档”是不可缺少的。
また、誰が何に長けているか、どんな強みを持っているかを熟知している杉下右京は事件解決のため、捜査1課、組織犯罪第5課、鑑識課などに積極的に依頼します。一人では何もできないことがわかっているからです
另外,杉下右京正是因为熟知谁擅长什么,有什么强项,所以为了解决事件会积极地依赖搜查1课、组织犯罪第5课,鉴定课。他明白仅依靠自己的力量是什么也做不到的。
(2)相手が何歳でも紳士的な姿勢を貫く
(2)无论对方年纪多大始终保持绅士姿态
season10の”ピエロ”で誘拐された島村加奈(大橋のぞみ)に対して、杉下右京は冷静かつ温かく公衆電話で位置確認する方法を説明しました。season9の”通報者”やseason11の”バレンタイン計画”でも、若い世代に対し丁寧な言葉でアプローチしています。
对于第10季“小丑”这一集中被诱拐的岛村加奈(大桥望美饰演),杉下右京冷静而温和地向她说明了用公共电话确认位置的方法。在第9季“通报者”一集和第11季的“情人节计划”一集中,用礼貌得体的言辞接近年轻一代。
『相棒』では未成年にまつわるエピソードがいくつもあり、どれも名作です。杉下右京同様、未成年を一括りにせず、一人ひとりを繊細に大切に描こうとする姿勢が作品を高めていると言えます。
在《相棒》中,有几个关于未成年的故事,都是名作。正如杉下右京一样,没有把未成年一概而论,而是细致精心地刻画每一个人,这样的态度提升了整部作品。
7、信念ある相棒たち
7、怀揣信念的搭档们
ぶれることのない杉下右京の存在は時にうとましいもの。そんな彼を支える”相棒”たちは、ドラマの生命線、歴代の相棒を振り返ってみましょう。
始终贯彻自己的杉下右京的存在有时让人觉得厌烦。而支持着这样的杉下右京的“搭档”们正是电视剧的生命线,让我们一起回顾一下其历任搭档。
シンプルな思考回路で複雑な事件の絡まりを解く
用简单的思路来梳理复杂事件的脉络
亀山薫(寺脇康文)
龟山薫(寺胁康文饰演)
熱血体育会系(元野球部)の印象が強いですが、常に自分ができること、自分がするべきことを考える冷静さを持ち合わせています。事件に関係し心に傷を負う人たちに寄り添うことができる人間性は誰からも愛されました。
虽然给人的印象是热血体育男(原棒球队),但常常冷静地考虑自己能做的事、自己应该做的事。能够靠近那些和事件有关系、心灵受伤的人们,其人物设定是人见人爱的。
亀山薫の1本:サザンカの咲く頃(season 5)
龟山薫的一个故事:山茶花盛开的时候(第5季)
ひとつの事件がいくつもの犯罪をあぶり出す。刑事ドラマではよくある展開ですが『相棒』の二転三転はさらに興味深いものでした。謎解きはもちろん、組織において暴走する正義感をありありと表現、組織の摩擦をコミカルに描いています。
一个事件牵扯出多起犯罪。虽然是刑警电视剧中经常出现的套路,但是《相棒》剧情的反复变化更加有趣。解谜不用说,清楚地表现组织内失控的正义感、滑稽地描绘组织内的摩擦。
正義に苦悩しながら、正義に大胆に歩み寄る
苦恼于正义的同时,又大胆地迈向正义。
神戸尊(及川光博)
神户尊(及川光博饰演)
杉下右京を観察する立場からスタートした神戸尊ですがが、杉下刑事の洞察力やすべてに精通する知識を知るほど、自身も意志も確立していきます。神戸尊の魅力は苦々しい表情で、嫌味 の応酬に出るところ。しかし一見ドライな彼が実は非常に情に厚いことも視聴者は知っています。
原本受命要暗中观察杉下右京的神户尊,因慑服于杉下右京的洞察力和精通一切的学识,从而确立了自己的意志。神户尊的魅力在于总用不快的表情去出席那些令人讨厌的应酬。但观众们知道他看上去冷酷,实际上是一个非常重感情的人。
神戸尊の1本:罪と罰 (season 10)
神户尊的一个故事:罪与罚(第10季)
クローン人間の誕生をテーマに、宗教、倫理、政治、科学、様々な立場の物言いは事件を複雑にしていきます。謎解きはテンポよく進行しますが、誕生しようとするクローン人間をどうするかという答えのない問題に、杉下右京と神戸尊が対立するシーンは、二人の気持ちが痛いくらい理解でき、視聴者の判断も分かれるところです。
以克隆人诞生为主题,宗教、伦理、政治、科学、各种立场的争论使得事件变得更加复杂。解谜在有序进行着,但是对于“将要诞生的克隆人怎么办呢?”这个没有答案的问题,杉下右京和神户尊产生了对立,从这个场景中能够理解两个人的心情是多么痛苦,观众的判断也各不相同。
若さという未完成が事件への先入観を生まない
年轻不成熟,但不会对事件有先入为主的判断
甲斐亨(成宮寛貴)
甲斐亨(成宫宽贵饰演)
1983年生まれのもっとも若い相棒は、未完成 の部分が多いからこそ恐れることなく現場に飛び込み、事件にいち早く気づきます。純粋な気持ちで事件に向き合うところに好感が持てます。
1983年出生的最年轻的搭档,正因为很多地方还不成熟才会大胆地跑进现场,迅速地觉察到事件的发生。用纯真的心去面对事件,让人对他产生好感。
甲斐亨の1本:ビリーバー(season 12)
甲斐亨的一个故事:信徒(第12季)
インターネットの発達は、世論の誘導や悪意の垂れ流しなど、いくつもの危うさを抱えています。安易に形成された思考が瞬く間に拡散され、実行力を有していく現代社会。その環境で育った甲斐亨が、それらにどう踏み込んでいくのか、興味深い作品となっています。作品は過去への遡りも含め、現代社会に潜在するいくつもの現実をすくい上げることに成功しています。
网络的发达引发舆论的诱导、恶意的散播等危险。简单形成的想法会瞬间扩散,有实行力的现代社会环境下长大的甲斐亨,会如何面对这些事呢?是很有趣的故事。包含了对过去的回忆,成功地指出现代社会潜在的现实问题。
フラットで自由な精神が事件に光をあてる
用自由平等的精神来看待案件
冠城亘(反町隆史)
冠城亘(反町隆史饰演)
法務省のキャリアである彼が警視庁に出向するところから、2人の関係は始まります。今までの相棒と違い、時に挑戦的に、杉下右京を試すかのような行動で、視聴者を驚かせました。警察学校を経て警察官となり、キャリアを生かしたネットワークと独自の視点で事件に迫ります。
有过法务省工作经验的他被调到警视厅之后,两人的关系开始加深。和迄今为止的搭档不同,他时常有挑战性地试探杉下右京的行为,让观众们大吃一惊。通过警校成为了一名警官,利用职业经历的关系网和独特的视点逼近事件真相。
冠城亘の1本:ラストケース(season14)
冠城亘的一个故事:最后的事件(第14季)
前代未聞の警察学校内での発砲事件、読めない展開でありながら、常につきまとう「嫌な予感」と冒頭のスピード感が物語を高揚させます。官僚である冠城亘が警察官となる背景は興味深く、『相棒』の未来へとつながる貴重な作品です。
从前所未闻的警校内开枪事件,展开意想不到的情节,伴随着常有的“不好的预感”和开头的节奏感让故事进入高潮。原为官僚的冠城亘成为警官的背后故事引发观众兴趣,是关系到《相棒》未来的重要故事。
「黙っていろ」と放つ杉下右京に対し「あなた、何様だ」と返す冠城亘、緊迫のシーンに驚かされた前作season15から半年、2人の関係はどう変化するのか、そしてどんな事件が待ち受けるのか、season16も目が離せません。
在第15季中有冠城亘以“你算老几”回应杉下右京“给我闭嘴”的激烈场景,此后半年,两个人的关系将会如何发展,等待他们的还有哪些事件,第16季让我们拭目以待。
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