中国で大ヒットしたネットドラマ「隠秘的角落(The Bad Kids)」。その原作を日本で映画化した「ゴールド・ボーイ」が、10月23日から11月1日まで開催された第36回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門においてプレミア上映された。同作品のメガホンをとった金子修介監督はこのほど、「日本の人々にも中国大ヒット作品のドキドキ感を味わってほしい」とした。
「ゴールド・ボーイ」と「隠秘的角落」の原作はいずれも、作家・紫金陳の小説「悪童たち(原題:坏小孩)」だ。金子監督は、「原作小説に衝撃を受けた。1日半でそれを完読し、映画化することを決めた」と話す。
中国の大ヒットドラマ「隠秘的角落」は2021年初めに、日本WOWOWで「バッド・キッズ 隠秘之罪」というタイトルで配信され、日本最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービス「Filmarks」のレビューは4.0点(5点満点)に達するなど、日本でも話題を集めた。また原作の「悪童たち」も、早川書房から同年7月に翻訳出版された。
中国新聞社の取材に応じた「ゴールド・ボーイ」のメインキャスト。左から前出燿志、星乃あんな。一番右は金子修介監督(撮影・朱晨曦)。
「ゴールド・ボーイ」は、東昇役が岡田将生、朝陽役が羽村仁成、夏月役が星乃あんな、上間浩役が前出燿志と豪華キャストとなっている。また黒木華や松井玲奈、北村一輝、江口洋介といった実力派俳優や女優も出演している。チームジョイ株式会社と北京海潤影業股份有限公司が共同製作した同作品は、2024年春に日本で公開されることになっている。
「隠秘的角落」の「普普」に当たる夏月を演じた星乃あんなは取材に対して、「夏月は13歳の少女で、大人と駆け引きを繰り広げるシーンは、高い演技力が求められた」とした。「隠秘的角落」の「厳良」に当たる上間浩を演じた前出燿志は取材に対して、「上間浩は、本質的に天真爛漫な少年だと思う。彼は、自分の身に起きていることや周りで起きていることについて、あまり深く考えずに、本能で行動している。その行動は全て朝陽や夏月を守るためで、義理人情に厚い少年」とした。
金子監督は、「日本と中国は共通の社会問題に直面している。今の社会環境は複雑で、未成年者は成長の過程でいろんな問題に直面する。どちらの国の国民も未成年者の成長に注目し、それを心配している。視聴者がハラハラドキドキを体験すると同時に、少年の未来を真剣に考えることを願っている」と語った。
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