織田裕二の“怪演”が話題となっている日曜劇場『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)だが、同作で独特の存在感を放ち作品を支えているのが女優の中谷美紀(40)だ。彼女が演じる“変人監察医”は、検視しながらビーカーで味噌汁を飲んだり、検視が終わると死体に死化粧を施したりと奇人ぶりを発揮し、言われなければ“中谷美紀”と気付かないほど。また、好意を寄せる主人公・法門寺沙羅駆(織田)に冷たくあしらわれてもウットリしてしまうという、方向性の違う“乙女心”まで見せる姿は、どことなく中谷のブレイクのきっかけになったドラマ『ケイゾク』(TBS系)の柴田純役を思い起こさせる。「美人女優」「透明感」「凛々しい」といったイメージだけにとどまらない、女優・中谷美紀の“コメディセンス”に迫ってみたい。
在周日剧场《IQ246~华丽的事件簿》(TBS电视台)中织田裕二的“搞怪表演”成为了热门话题,但是在同作中有着独特的存在感支撑起作品的是女演员中谷美纪(40岁)。她饰演的“怪人法医”经常会做一些奇怪的举动,一边检尸一边喝用烧杯装的味噌汤,每次检完尸后还会为死者化妆。如果不经提醒,大家可能都不会注意到眼前的这个“怪胎”竟然是中谷美纪。而且这位“怪人法医”即便被自己喜欢的主人公法门寺沙罗驱(织田裕二扮演)冷淡相对也好,她也依旧对他死心塌地。中谷美纪在剧中所展现的爱错了但仍执着专一“少女心”的姿态,总让人想起那部让她走红的日剧《继续》(TBS电视台)里柴田纯的角色。“美女女演员”“透明感”“威严可敬”,她没有仅停留在这些印象上,而是去发掘作为女演员中谷美纪的“喜剧感”。
絶世の美女とのギャップが面白さに、堤作品で開花した“コメディの資質”
与绝世美女印象的反差萌是堤幸彦作品中培养起来的“喜剧潜质”
中谷はスカウトをきっかけに芸能界入りし、91年に『桜っ子クラブ』(テレビ朝日系)内のアイドルグループ・桜っ子クラブさくら組の一員として歌手デビュー。グループ内デュオのKEY WEST CLUBでも活躍するなど、もともとはアイドル出身だった。その後、93年にドラマ『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)で女優デビュー。多くのドラマに出演する傍ら、96年からは、坂本龍一プロデュースによるシングル「MIND CIRCUS」の発売をきっかけにソロ歌手としての活動も開始。97年3月に“中谷美紀 with 坂本龍一”名義でリリースした「砂の果実」は、自身最大のヒットになった。
中谷美纪被星探发掘进入了娱乐圈。1991年作为“樱花人俱乐部”(朝日电视台)的偶像组合“樱花人俱乐部樱花组”的一员以歌手身份出道。在组合中也以单元“KEY WEST CLUB”活跃,中谷美纪原本就是偶像出身。此后,1993年出演了日剧《同一屋檐下》以演员身份出道。她在参演多部电视剧的同时,从1995年起以发表由坂本龙一制作的的单曲《MIND CIRCUS》为契机,开始了歌手的活动。1993年3月,以“中谷美纪 with 坂本龙一”名义发行的《砂之果实》大获成功。
女優としては98年、99年に出演したホラー映画『リング』、『リング2』の高野舞役で話題を呼ぶと、ドラマ『ケイゾク』(TBS系/99年)で主役を張り、東大卒業のキャリア組でバツグンの頭脳を武器に事件を解決する一方、身なりにはまったく気を使わず、風呂に数日入らなくても平気なせいで常に頭がくさい……など、奇人女刑事を演じ女優として本格的にブレイク。以降、中谷はさまざまなドラマ、映画、CM、舞台に出演するほか、ナレーションや本の執筆、音楽活移動など、幅広い活動を繰り広げていくことになる。
作为女演员, 98年、99年中谷美纪因扮演了恐怖电影《午夜凶铃》和《午夜凶铃2》中的高野舞一角,引起较大反响。紧接着她主演了电视剧《继续》(TBS电视台/99年),在剧中她是东大毕业的高材生,一方面她以聪明的头脑为武器处理各种事件,另一方面她对自己身边的事情完全不在意,即便几天不洗澡也不当回事,成天头发臭烘烘的……“怪胎女刑警”一角让中谷美纪作为女演员正式爆红。此后,中谷美纪除了出演各种各样的电视剧、电影、广告和舞台剧外,还广泛地涉足解说、写书和音乐等领域。
「中谷さんと聞いてイメージされるのは、やはり圧倒的な美人であるということ。よく“親しみやすい美人”という表現がありますが、中谷さんの場合は、一般庶民には近付きがたい域にまで達しています。だからこそ、アキバ系オタクが美女(通称エルメス)と付き合うまでを描いて大ヒットした映画『電車男』(05年)では、原作に“エルメスは中谷美紀に似ている”と書かれている通りに、中谷さんが“リアル・エルメス”を演じ絶賛されたのです。一方、映画『嫌われ松子の一生』では美人なのにソープ嬢、さらには殺人犯にまで堕ちてしまう転落人生を。『自虐の詩』では元ヤクザでちゃぶ台返しが日課の夫に尽くす薄幸の女性を“おもしろ哀しく”演じきりましたが、彼女が“変わり者”の役で跳ねたのは『ケイゾク』や『自虐の詩』を手掛けた堤幸彦氏との出会いも大きいと思います。堤氏は小ネタやパロディを散りばめたコメディタッチの演出に定評がありますから」(エンタメ誌編集者)
“一说到中谷美纪,大家对她的印象大多数都是绝世美人。虽然也有‘平易近人的美人’,但是中谷美纪的‘美’是凡人难以接近的。但正因为如此,在描写‘秋叶原系’宅男与千金大小姐(称为‘爱马仕小姐’)的爱情故事的获得巨大成功的电影《电车男》(05年)中,如原作中写道的‘爱马仕小姐很像中谷美纪’一样,中谷美纪演出了‘真正的爱马仕小姐’,获得了盛赞。另一方面,在电影《被嫌弃的松子的一生》,她精彩演绎出明明是美人的松子,却堕落成泡泡浴女郎,甚至是杀人犯的跌宕起伏的一生。在电影《自虐的诗》中,她精彩地表现出竭尽心力地照顾原本是流氓但回归到普通的生活的丈夫的不幸的女主角的“有趣与悲哀”。中谷美纪能够这样扮演“怪人”角色,这要归功于导演《继续》《自虐的诗》的堤幸彦。因为堤幸彦指导的作品都是散布者小段子和恶搞桥段的喜剧格调。”(娱乐杂志编辑)
堤氏に“見出された”と言っても過言ではないかもしれないが、それには元々彼女が確かな演技力に加え、コメディセンスを持ち合わせていたからにつきる。
中谷美纪的喜剧才能是被堤幸彦“发现”的,虽然这么说也不为过。但是中谷美纪原本就实力派,而且还很有喜剧感。
謎めいたプライベートもまた、女優・中谷美紀の魅力を引き立てる
谜一般的私生活更显女演员中谷美纪的魅力
また、中谷が和服の似合う正統派の“和風美女”であることも見逃せない。お馴染みの伊藤園『お~いお茶』のCMで見る姿とナレーションは、われわれ視聴者にも親しまれているが、映画『壬生義士伝』(03年)での吉原出身の身寄りのない女役、ドラマ『JIN‐仁‐』(TBS系)の華やかな花魁役、さらには終戦直後を描いた映画『ゼロの焦点』の暗い過去を持つ女役まで、“時代を超えた日本の美女”をさまざまに演じているのだ。
另外,中谷美纪也是与和服很般配的正统派的“和风美女”。中谷美纪在大家都知道的伊藤园《噢~茶》广告中的身姿与旁白,我们都熟悉,但是在电影《壬生义士传》中吉原出身无依无靠的女性角色、电视剧《仁医》中华丽的花魁角色、再到描写二战结束后的电影《零的焦点》中背负黑暗过去的女性角色,中谷美纪也出演了各种各样“跨越时空的日本美女”。
プライベートにおいても、自然にこだわった食生活、着物をよく着る、自宅に四季折々の花を飾っている……などなど、美意識の高い私生活でも知られており“きれいなお姉さん”のイメージを貫いている。そうした姿勢は、バラエティ番組に出演した際、その場に対応しつつも私的な情報で一線を越えず、“秘めたもの”はしっかりと残しておくという自己演出にも伺えるようだ。
即使是在私生活方面,追求自然的饮食生活,经常穿和服,一年四季都用花装饰住宅……中谷美纪一直保持着对私生活也有较高的美的意识的“漂亮大姐姐”的形象。在出演综艺节目的时候中谷美纪会灵活应对各种各样的场合,但是绝不会透露个人信息,这样的她就像是事先就得到提醒要死死守住自己的“藏起来的东西”一样。
そうした“底知れぬ謎”の部分も、近寄りがたき美女・中谷美紀の存在感を際立たせることにもなるのだが、同時に彼女が見せるコミカルな役どころの演技にも違和感がないので、いっそう彼女の魅力が引き立ち、視聴者からも好感を持たれることになる。今後もさらに“謎めいて”、あらゆる役柄でわれわれを魅了していくことだろう。
虽然这样的捉摸不透的地方也许就是这位难以靠近的美女中谷美纪的存在感,但是因为她饰演滑稽角色也没有违和感的演技,使她的魅力大增,得到了观众们的好感。今后,中谷美纪也许会用更多的更加神秘的角色让我们感受她的魅力吧。
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