五輪で観客やネットユーザーが注目するのはなにも緊張感あふれる熾烈な戦いだけではない。個性あふれる選手や試合外でのハプニングなどもまた注目の的となる。
【人物編】
「スポーツ界の土石流」 天然キャラの傅園慧選手
競泳女子100メートル背泳ぎ決勝で銅メダルを獲得した傅園慧選手はこのほど「ネットアイドル」となった。8日3位で決勝に進んだ傅選手は、試合後のメディアのインタビューに、表情豊かに応じ、瞬く間に多くの人を虜にした。
リオ五輪・競泳女子100メートル背泳ぎ準決勝のインタビューで、傅選手が一躍大人気になる「事件」は起きた。「58秒95?59秒かと思った!私そんなに速かったの?大満足!」と、五輪初出場で決勝に進んだ傅選手はカメラの前で、自身の成績に大満足であることを語ると、さまざまな表情を次々と披露。記者からの「(準決勝には)余裕があったのでは?」との質問には「余裕なんてない。もう十分に、目いっぱい出し尽くしました!」とあっさり断言。さらに、「明日の決勝に期待することは?」という質問にも「何もない!もう大満足!」と答え、取材していた記者たちを唖然とさせていた。
ロシア・カザン水泳世界選手権後に、傅選手が中国中央テレビ局(CCTV)のインタビューに応えた時の過去動画がこのほど見つかっている。それを見ると、インタビューの前に、傅選手が水着を整えようとすると、思いのほかゴムの弾力が強く、「バシッ」と体に跳ね返り、「痛っ!」と、顔をこわばらせており、その表情がとてもおもしろい。また記者からの「海外の女性選手は、夫が試合に付き添っているのを見て、羨ましく思うか?」という質問には、当時19歳の彼女は、「19年間ずっと彼氏もいないので、そんな楽しみはよく分からない」と答えている。
「彼女はいるの?」超イケメンの寧沢涛選手に米国ファンが注目
ロシア・カザン水泳世界選手権・男子100メートル自由形で金メダルを獲得し一躍有名になった寧沢涛選手が、リオ五輪で登場すると、瞬く間に多くの海外のファンを獲得した。
昨年、世界選手権で優勝し、中国で大ブレイクした寧選手は、リオ五輪でも大人気が続き、国外のネットユーザーの心を鷲掴みにしている。7日、寧選手が練習する様子を捉えた画像が海外のSNSで話題となり、米国のネットユーザーらが、この中国の若きイケメン選手への思いを次々に寄せている。
韓国系の女性スター・Arden Choは、SNSに、寧選手が練習する様子を捉えた画像2枚をアップ。画像には筋骨隆々とした逞しい寧選手が水着姿で映っており、「アジアの男性はセクシーじゃないって、誰が言ったの?」と書き込んでいる。
また、ブラジルで取材している記者によると、寧選手が出場する試合のチケットは大人気で、争奪戦も繰り広げられているといい、寧選手の人気の高さを物語っている。
【神器編】
金メダルの背後に必殺技!カッピングの代弁者となった競泳フェルプス選手
リオ五輪開幕に先駆け、中国五輪代表団は、「蚊帳」を全世界にPRすることに見事成功した。これに続き、競泳会場において、各国代表の全身に見事な「カッピング(吸い玉療法)の痕」が残っていることに誰もが気づいていた。特に、米国競泳チームのエースであり、オリンピック金メダル獲得数を19個に増やしたマイケル・フェルプス選手の身体に、丸く色の濃い跡がたくさん残っているのを、注意深い観衆は見逃さなかった。つぶさに観察すると、これらはみなカッピングの痕だった。
かつて、米国人専門家が、カッピングの効能について疑いの声を上げたこともあったが、フェルプス選手はかなり前からカッピングを物理療法として取り入れていた。フェルプス選手は日常的にカッピングを行っており、さらには、この新療法を世間に広めるために、「自分をコントロール」という動画まで制作した。自身にとって5度目のオリンピックとなるリオ五輪に出場した、31歳のベテランにとって、「カッピング」という中国で広く受け入れられている手技は、自分自身の体力回復のための「必殺技」であるようだ。絶好調のフェルプス選手は、20個目の金メダルを目指し、今後の競技に挑む。
米メディア報道によると、アスリートの多くは、薬物の副作用を心配し、怪我の治療や疲労の緩和のために安易に薬物を使用するのを躊躇している。そこで、身体の回復のためにカッピングを採り入れる選手も少なくない。
リオでの「蚊撃退」大作戦 外国人も羨む中国人選手の「神器」
蚊が媒介する感染症「ジカウイルス」の感染例が、昨年末よりブラジルで報告されている。リオ五輪の各国・地域代表団が続々とリオに到着しており、蚊対策も必須事項となっている。
中国女子体操代表選手らは、入居している五輪選手村の宿舎で、ベッドに「蚊帳」を張って安心して就寝している。中国の名テニスプレーヤーである彭帥選手らも、各自で「夢の小屋」を組み立てて、蚊による攻撃から身を守っている。
このように簡単で、エコで、人体に無害な蚊対策グッズがこれほど役に立つことを、ほとんどの外国人選手は想像もしなかった。このため、中国選手が蚊帳を使っている画像はSNSで急速に広まり、これを見た外国人選手を羨ましがらせた。またこの噂を聞きつけた一部の海外メディアはすぐさま中国代表選手の宿舎に取材に訪れ、彼らにとって非常に珍しい仕掛けに「ビックリ仰天」していた。
中国女子選手のほか、日本の女子卓球代表で中国では「磁娃娃(陶器のお人形)」の愛称で呼ばれている福原愛選手や、オーストラリア女子バスケ代表のエリザベス・キャンベージ選手も、選手村の宿舎でこの「神器」を愛用しているという。
ネットユーザが「淘宝(タオバオ)」の加盟店に「蚊帳の代理購入を始めよう」と呼びかけた。別のネットユーザは、「自分は小さい頃から蚊帳の中で大きなビジネスチャンスを狙っていた。このチャンスを逃さず、蚊帳をリオに売りに行かなければ」と冗談交じりにコメントした。
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